Samsung Electronicsは4月19日、HDD事業をSeagate Technologyに14億ドルで売却することに合意したことを明らかにした。支払いは現金と株式で行われる。Samsungは主要な収益源であるメモリーチップ事業に集中したい考えだ。
この取引は、HDD市場でWestern Digitalとの競争が激化することを意味している。Western Digitalは日立製作所からHDD事業を43億ドルで買収し、HDD市場の世界リーダーになる見通しだ。
HDD世界最大手のSeagateにとってSamsungとの取引は、勢いづいたWestern Digitalとの競争の助けになるものだ。
「この取引と合意により、Seagateは中国と東南アジアの顧客へのアクセスを拡大する」と、SamsungとSeagateは共同声明で述べている。
「両社は製品の相互供給にも同意しており、SeagateはSSD用NANDフラッシュの重要な供給元を確保し、SamsungにとってはSeagateがディスクドライブの重要な供給元になるだろう」と付け加えている。
売上高で世界大手のテクノロジー企業であるSamsungにとって、HDD事業の売却は、ヘルスケアやグリーンエネルギーなど新しいビジネス領域に向けた買収や拡大に力を与えるだろう。
Samsungは、6億8750万ドル分をSeagate株式の9.6%に当たる4520万株で得て、残りは現金で支払われるという。
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